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花粉症の季節に注目「べにふうき」
花粉症の季節に注目「べにふうき」 茶葉に抗アレルギー作用


2月6日13時22分配信 産経新聞


 本格的な花粉の飛散シーズンを前に、40年ほど前に誕生した国産茶葉「べにふうき」が注目を集めている。最近の研究で、この茶に多く含まれる「メチル化カテキン」に、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和する抗アレルギー作用があることが判明。ペットボトル飲料やキャンデーなど、食品メーカーによる商品開発も活発になってきた。

 「べにふうき」は昭和40年、鹿児島県枕崎市にある旧農水省茶業試験場で、アッサム系の雑種とダージリン系の茶葉を交配させ、国産紅茶の新品種として誕生した。だが、46年の紅茶輸入の自由化が打撃となり、市場に普及することなく幻の品種として忘れ去られていた。

 この「べにふうき」茶葉が、アレルギー緩和作用のある「メチル化カテキン」を豊富に含んでいることを発見したのは、独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構・野菜茶業研究所」の研究チームだ。

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 アレルギーは免疫システムの過剰反応によって生じる。花粉やダニなどアレルギーを引き起こす抗原(アレルゲン)と、これを排除しようと体内で作り出された抗体が反応するさい、細胞からヒスタミンなどの炎症物質が大量に放出され、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状が引き起こされる。

 研究チームの山本万里チーム長らは、メチル化カテキンがヒスタミンの放出などを抑制することで、アレルギー反応を緩和するはたらきがあることを突き止めた。また一般的なカテキンに比べ、体内への吸収率が6倍も高く、血液中にとどまっている時間も長いことが確認されたという。

 スギ花粉症患者27人を対象にした試験では、1日2杯の「べにふうき」茶を4カ月間飲んだグループは、普通の緑茶を飲んだグループに比べ、くしゃみやはなをかむ回数、目のかゆみなどの症状が改善するデータが得られたという。

 山本さんは「薬剤のように副作用を気にせず、毎日気軽に摂取できる身近な食品で症状を緩和させることができればメリットは大きい」と話している。

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 アレルギー緩和作用が期待されるメチル化カテキンの機能には、民間企業や大学も注目。産官学の研究によって、メチル化カテキンは主要品種のなかでは「べにふうき」茶に特に多く含まれ、その含有量が収穫時期や製造法などで変化することも判明。さらに紅茶を製造する発酵過程で、メチル化カテキンが失われるため、緑茶飲料に適していることもわかった。

 抗アレルギー食品としての期待は高く、すでに発売された「べにふうき」茶のペットボトル飲料のほか、ヨーグルトなどの商品開発も進められている。栽培に取り組む農家も増え、作付面積は鹿児島県を中心に全国で約100ヘクタールに広がっている。

 山本さんは「今後は飲食品だけでなく、消費者に広く利用してもらえるよう、べにふうきの機能や特徴を生かした関連製品の開発を進めていきたい」と話している。



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